AIマンガAI生成

AIでマンガを描くには?構図・色・ストーリー演出をわかりやすく解説!

この記事は約5分で読めます。

イラスト生成AIを使用すると、様々なタッチのイラストが作成できますが、こんな悩みをお持ちではないでしょうか?

AIイラストを使ってマンガを作りたいけれど、どんな画像を作ればよいかわからない……。


この記事では、そんな悩みを解決するために、AIマンガ制作における【構図】【情報整理】【演出】の考え方を解説します。


カラー or 白黒

まず、大きく作品のジャンルを分けるのはカラー漫画か白黒マンガかの選択です。

最近はSNSの発展に伴い、手書きでもフルカラーのマンガが増えてきています。AIイラストは色々な画風を作成することができ、様々なカラー表現が魅力の一つです。

一方で、やはりまだまだマンガの主流は白黒のモノクロ表現が強いです。生成AIでマンガを作ると言われてモノクロ作品を想像する人も多いと思います

情報量が決め手になる

先に結論から言うと、カラー or 白黒かを決める一番の基準は作品の情報量です。「何を伝えたいのか?」という作者の意図に従い、決めるのが一番スムーズです。

ここで一つ例を出します。下に二枚のイラストがあります。

このイラストで伝えたいことは何でしょうか?

伝えたいことが「栄養素についての知識」であれば、イラスト上の情報の主役は「セリフ本文」になります。

そうではなく、「栄養について語る健康的な女性」であれば、情報の主役は「健康的な女性」になりますね。

逆に言えば、それら以外の情報は基本的には余計な情報、「ノイズ」になりますのでイラストから取り除いてしまったほうが、「伝わりやすい作品」になります。

イラストにおける情報とは

さて、余計な情報は取り除くといいましたが、イラストにおける情報とは何でしょうか?

情報とは、文字で表現されるものだけではなく、イラストを見たときに目に入るすべての要素を指します。具体的に上げてみると例えば以下はすべて情報です

  • 色(カラーそのものや、色合い含む)
  • ポーズ
  • セリフ
  • 背景
  • 登場人物(髪型や服装含む)
  • 演出効果(トーンやフラッシュ、集中線など)

あくまで一例ですが、こういった要素のうち、伝えたい情報以外を取り除いていく、もしくは弱めて表現することで、作品にメリハリが生まれ、伝わりやすい作品になります

情報の整理

下の画像に戻ります。伝えたい情報が「栄養素について」であれば「テキスト本文」が強調されるように他の情報は薄めたほうが伝わりやすいです。なので、白黒をベースに進めます。

文字を読んでほしいのに奇抜なポーズだとそちらに目が行きます。なので、あくまでもポーズは控えめにして衣装と組み合わせて教育や講義を連想するものにしていきましょう。

背景もなるべくシンプルにして、栄養素と紐づくイラストを添えるのが伝わりやすいです

演出効果についても、イラスト自身を目立たせる必要があるテーマではないので控えめでいいですね。

と、このように、いるものといらないものを整理して行きます。

そうして出来上がったイラストがこちらです

地味ですね 笑 

ここまで説明して、最後にひっくり返すようなことをいいますが、こういった一枚絵作品はなるべくカラーで作成したほうが、見る人の目を引きやすく、とっかかりやすいです。

カラーは情報なので伝えたい主役の情報を鈍らせる可能性はありますが、白黒は逆に情報が少なすぎるという印象を受ける場合もあります。そのため、ある程度おとなし目に色づける程度であれば、逆に主役を引き立てる効果が期待できます。

その他にも、情報としてセリフを補強するようなモチーフを追加することも有効ですね

その反省を活かしたのが、以下です。

先程よりも全体的な印象が変わって、とっつくやすくなりましたね!

どの程度色を付けるのか、完全に白黒の方が良いのかなどは、作品の雰囲気や伝えたい主役の情報量によって適切な範囲は変わっていきますので、色々と試して見るのがいいと思います!

色合いを変化させるテクニックについては今後個別で記事を作成しますので、ご確認ください!

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1枚絵 or コマ分割

次に大きな分類としては、一枚絵(大ゴマ1つ)か、コマ割りをしたマンガ作品か、という選択になると思います

これも伝えたい情報にもよりますが、オススメの考え方は、ストーリーの起伏が必要かどうかです。

ストーリーの起伏とは

一言で言うのはとても難しいですが、マンガで伝えたいこと=オチを引き立てるために、前フリがいるかどうか、で考えるのが基本かと思います。

例えば、ボーイッシュな女の子が可愛い衣装を着て照れてるシーンを描きたいのであれば、きちんとボーイッシュな描写を入れたほうが照れたシーンが引き立ちますし、会話の掛け合いや純粋なワンシーンとしてのインパクト重視であれば、前フリを入れずに一コマで情報を詰め込んだほうが印象に残ります

左が前フリ 右が一枚絵  受ける印象が変わってきますね

どちらかといえば、一枚絵よりも前フリを入れたほうがAIマンガとしては作りやすいので、ストーリの起伏を意識した、前フリ⇛オチの流れを意識した作品づくりをおすすめします

ストーリ起伏の例

よくあるパターンとしては以下のようなものが一般的かと思います。「前フリ」⇛「オチ」の形式で書き下しています

  • 解説系・紹介系作品における「疑問」⇛「解決」
  • 物語系作品における「伏線」⇛「種明かし」
  • ギャップ強調として「日常」⇛「非日常」

先ほど例に上げたボーイッシュ女子であれば、「日常=ボーイッシュ」⇛「非日常⇛フリフリ衣装」がこのパターンに当てはまりますね

まとめ

AIマンガ制作における方向性について、この記事のまとめです!

  • AIマンガでは「何を伝えたいか」が重要
  • 色・構図・演出の情報整理がカギ
  • ストーリーの起伏は1枚絵 or コマ分割の分かれ目

基本的なことですが、すべての作品に共通することですので、作品づくりに行き詰まったら、一度振り返ってみることをおすすめします!

でわでわ、ねこやでした!!
その他の記事もよければご参考ください(*˘︶˘*).。.:*♡

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